朱雀の紋章 南部十四年式 [マンガ 銃]
「朱雀の紋章」
思えば、私が初めて読んだ「和田慎二」作品かもしれません。記憶が定かではないので、間違っていたらごめんなさい。
時代は昭和初期、ある山の奥にある旧家「朱雀家」でおきる連続(猟奇)殺人事件。
朱雀家を訪れた書生探偵(?)天知信乃は、「朱雀家」の正体と連続殺人犯に挑む。
さてこの主人公信乃が所持していたのが、南部十四年式拳銃後期型。
厚い本の中のページをくりぬき、そこに銃を収めて持ち歩きます。
そして、ラスト(付近)では、敵の攻撃をその本で防ぎ、ぼろぼろになった本から姿を現した十四年式で敵に反撃…。
かっこよかったっすねぇ~!
(「自宅にあった”世界大百科事典”でやろうと思ったけど、さすがにもったいなくてやめました。)
というわけで、私には「南部十四年式拳銃」 = 「朱雀の紋章」 なのでありますよ。
さて、モデルガンとしては、LSのプラモがたいへんできが良く、長年”愛用”しておりました。
目をつぶっても分解・組立ができる程だったと思います。今は無理ですが。
プラのモデルガンがあればなあ~と思い続けて幾歳月。
クラフト・アップル・ワークス(CAW)なるメーカーから、ダミーカートリッジモデルの「南部十四年式後期型」がリリースされました。 (狂喜して予約しましたとも・・・。)
日本人による日本人のための拳銃なので、細身のグリップはとても握りやすく、スマートな銃です。
が・・・・・
・セフティが、銃を持った手では操作できないところにあり、しかも長ーいレバーを180°も回さなければならない。
・全弾撃ち尽くすと、ボルトがオープンで止まる(ホールド・オープン)のはいいが、弾倉を抜くと、ボルトが戻ってしまう。
・しかも、(弾倉の脱落が多く改良のために追加された)スプリングのおかげで、こんどは弾倉が抜きづらくなってしまった・・・などなど
この銃が、コルトM1911(アイの銃の元祖ですね)と同じ戦場で戦ったかと思うと涙が・・・
近い時代、ヨーロッパにはワルサーP38もあったはず。
いろんな意味で、先人たちの苦労や偉業には、頭が下がります。
CAW モデルガン
南部十四年式拳銃後期型
ありがたげな箱
トリガーガード前部がポコッと出ているのが後期型。手袋をしての操作に対応。
私の後期型のイメージでは、グリップの上部1/4位には横のラインが省略されていますが。
末期では、ボルト後部のコッキングピースがただの円筒になったりと工程省略&雑になってきます。
モデルガンの1st Lot では復刻版の取扱説明書がついてきました。
ダミー・カートモデルなので、ロッキングブロックもきちんと動作します。
なぜかホールド・オープンしません。 これもご愛嬌?
CAWのモデルガンは、51NAVY なんかもそうですが、カッチリ・キッチリとできています。
最初は動きが固く、壊すのではないかとヒヤヒヤします。
こんどこそ、事典の中に・・・やりません。
CAWでは、前期型と末期型のリリースを予告しています。
発火モデルもリリースされないかな~。