GM-7 についての考察…らしきもの [モデルガン]
GM5から「ヘブンズ・フラワー」のアイのモデル「4.3インチ・ショートスライド・モデル」を製作するという試みをしております。
この件、ブログが実製作に追いついてしまい、現在同時進行となり発表ペースが劇的にスローとなってしまいました。
そこで・・・今回は、
GM-7 や GM5 について、いろいろ後に振った案件をお話したく思います。
1、表記
本ブログでは、タニオ・コバ がリリースしているM1911系モデルガンを、メーカー表記に準じて 「GM-7」とハイフォンを入れています。
一方、MGC系列のリアルサイズM1911系モデルガンを 「GM5」 と、ハイフォン抜きで表記しています。
こんなことは、別に誰に言われた訳でもなく、一般にもあまり意識されていないように思います。
私自身、「GM5」 は、正確には リアルサイズM1911系モデルガン の最初の、スモールカートリッジ・モデルを指し、「GM12」 は、「GM5」をベースにした、リアル・カートリッジ・モデルを指す呼称と、漠然と理解してました。あるとき、「なんで12?」とふと思いウィキペディアで調べたところ、やはりMGC系のガンには「GM1」~「GM12」まですべてあり、「GM7」とはABS製のガスガンのバリエーションの呼称とありました。
タニオ・コバがそれを意識して、あえて 「GM-7」 とハイフォンを入れているのかは不明ですが、MGC系の 「GM7」 と区別する意味で、本ブログでもタニオ・コバのモデルガンを 「GM-7」とハイフォン付で表記しています。
2、「GM-7」 だけは買うまい。
・・・と思っていました。
理由をまとめますと・・・
①そもそも、M1911系拳銃がそれほど好きでもない。
②モデルガン=実銃の模型としてとらえているので、「GM-7」の作動重視で実銃とは異なる構造は、「トイ」的アプローチに感じてしまう。
③仕様も実銃を無視しているように感じる。 既存共通部品をできるだけ利用し強引にまとめている?ため、中には架空の銃も存在するようです。細かい差異など気にしない。
④価格が比較的高価
⑤しかたないこととはいえ、小ロット生産(1ロット毎に仕様が変わり、各100丁程度の生産数)で購買を煽る?
悪いことばかりじゃなくて、すばらしいのは
①作動性がすばらしく良い。不発がすくなく、耐久性抜群。メンテも楽。 「モデルガンは壊れるから安全だ」とかわけのわからない理屈が常識化しているなかで、一線を画する。 GM-7は1000発以上の耐久性を持つとのこと。
②プロップガンとして使用されることが多く、同一モデルの発売もある。
つまりは、
実銃とパーツが交換できる程の完璧な再現や、刻印位置・書体まで正確に再現しようとするモデルガン製作のアプローチとは、真逆といえます。
どちらが正しい、間違い・・・ということではありません。
私自身は、動作より再現の方を重視したいだけですが、でもあまり高価なものも買えません。 結局のところ、GM-7は「アイの銃」が気に入ったため購入してしまったというところです。
M1911系モデルガンについて勝手な意見
GM-7 : 作動性・耐久性抜群。撃って遊ぶためのモデルガン。 バリエーションも豊富。構造や実銃の再現度は低。 3万円~4万円
CAW : 実銃の再現にこだわったモデルガン。作動性はやや問題あり。 バリエーションもまだ少ない。3万円位
六研 : 実銃の再現にこだわったモデルガン。価格15万~ついに20万超えが出現。最も高価。超コレクターズ・アイテム? バリエーション拡大中。
GM12 : 外観がすこしごついようです。 構造の再現も作動もまあまあ。 価格も2万~3万と、トータル・バランスが良いと思います。 バリエーション多いですが、メーカー消滅のため、入手はもっぱらオークション頼み。
マルシン : ロングセラー。 もっとも安価。キットなら1万円位で入手可です。 構造の再現も良と聞きますが、スライドの下端が外に開いてしまうとも聞きます。 バリエーションは・・・ほぼ皆無。
BWC : GM-7ベースのカスタム。 当然高価です。5万円~。
私自身は、GM12:6丁 GM-7:4丁 を所有しております。 (←ガバは嫌いなんじゃなかった?)
3、SFA 4.3インチショート・スライド・モデル(アイの銃)
アイの銃の形態は特殊です。 5インチモデルのスライド側パーツをカットしただけのモデルなのです。
このようなスタイルの実銃は「M15 ジェネラル・オフィサーズ」 があるくらいですか?
通常の4.3(4.25)インチモデル=コマンダー・モデルは、フレームの前部ダストカバーも短縮されています。(S&Wのカタログでは、5インチモデルのフレームを「ラージ」、4.25インチモデルのフレームを「ミディアム」と称しています。) それに伴い、スライドのストロークも変更されているのです。
よって、「アイの銃」を製作するときに、コマンダーのスライドを使用してはいけなかったのです。
タニオ・コバがショー・モデルとして「SW1911PD」(4.3インチショートモデル)をリリースしましたが、これも単にスライド側をカットし刻印、エキストラクター等をS&W仕様に変更したものです。 本来は、ミディアム・フレーム化とストロークの短縮が必要なのです。 あっさりそれらを無視し、PDを名乗ってリリースするあたりが、タニオ・コバです。 またSW1911は、オートマチック・ファイアリングピン・ブロック・セフティが備わっているのですが、当然そんなことも華麗にスルー。
4、参考写真
フレーム内、ディスコネクター位置の比較
上:GM-7
下:GM5(GM12)
GM5(GM12)の形状のほうが実銃に近いです。
上:GM-7 4.3インチショートスライドモデル
下:WAガスガン SW1911PD ガンサイト
フレームの長さの違いがお分かりいただけましょうか?
WAガスガン
SW1911PD ガンサイト・エディション
4.25インチ、ミディアムフレームを再現していると思われます。
実銃写真(S&Wのウェブサイトより)
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 履歴書の送付状 (2014-07-20 09:25)