グロック 17 [モデルガン]

白状しますが、私は「アンチ・グロック派」です。

なんだよ、カッコ悪い・・・。 なんだよ、セーフ・アクションって。 銃は金属だよ・・・!

 

「グロック17」 という拳銃は1980年代前半に登場。 プラスチックやプレス部品を多用し、独自のメカニズムを備えた独特の拳銃です。

「世界一醜い拳銃」などと揶揄されながらも、世界を席捲し、銃器世界にポリマーフレームを多用する大きな流れを作り出しました。

フレームはふにゃふにゃのプラスチックながら、スライドとの摺動面には超硬の金属をはめこんでいるなど、要所を押さえた絶妙な設計。 

セーフ・アクションと名付けられた、シングルでもあり、ダブルでもあり・・・従来の方式には当てはまらない独自の機構。

虚飾を排し、でっぱりの少ない実用重視、コスト重視の外観。

あれ? なんか、ベタ褒めしてないか?

 

モデルガンは、タナカのフレームHWモデル。(多分)

すばらしい出来です。

G17-01.JPG
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この上下の2枚の写真は、ストライカーがハーフコック状態(トリガーを引けば発射できる。)です。 トリガーの位置が普通の銃とは逆に前進するのです。
G17-02.JPG
G17-03.JPG
「セーフアクション」を一言でいうなら、「常にハーフコック状態のダブルアクションオンリー、連射時はシングル可」でしょうか。やっぱり意味わからん。
撃発はストライカー方式。 スライドを一度引いて、戻した状態では、ストライカーはストロークの半分程のところにいます。 (通常のストライカー方式であればフルコックされるところです。)トリガーを引くと残りの半分を下げ(ファーストステージ)た後、シア開放(セカンドステージ)。発射になります。 このあたりがダブルアクションと言われる所以。
ブローバックが行われ、スライドが次弾を装填。
この時点ではストライカーはフルコック位置で待機。
そこから、トリガーを2mm程戻すと、ディスコネクターが通常位置に戻りシアを下げられる様になります。 ここから再度トリガーを引くと、この場合はフルコック位置からなのでシングルアクションに近い動作でシア開放。発射になります。(セカンドステージのみ) 連射の場合はこの方法をとることもできます。
トリガーを2mm以上戻すと、ストライカーは半分前進して再び待機位置に。
不発の場合は、再度スライドを引き、ストライカーを待機位置に持ってこないといけません。
したがって、この点でダブルアクションとは言えません。
トリガーアクションが普通の銃とは違うのですね。
また、オートマチック・ファイアリング・ピン・ブロック・セフティを備え、トリガーを引かない限り、ファイアるングピン=ストライカーは撃発位置までこないため、暴発はありえない。 したがって、マニュアルセフティは無し。(この点、SIGやベレッタの一部なんかもそうですが。)
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すごいこと考える人がいるもんだ。
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では、タナカのモデルガンはこれを再現しているのか?
がちゃがちゃ動かして遊んでいる限り、普通のストライカー方式シングルアクションでしかないように思えます。 というか、ずっとそう思っていました。
G17-04.JPG
モデルガンの機関部。 間違いなく、グロックのセーフアクション構造。
G17-09.JPG
スライド部。 オートマチック・ファイアリング・ピン・ブロック、ストライカー、ディスコネクターカム部。
確かに、セーフ・アクションの様です。 疑ってごめんよ。タナカくん。
多分、ファーストステージが軽いのだと思います。 実銃もファイアリングピン・スプリングは弱いそうです。
G17-07.JPG
G17-08.JPG
この上2枚は、ストライカーを落とし、かつスライドが動いていない状態。(空撃ち後ということ。わかりづらいなぁ。)
トリガーが引絞られた位置でそのままになっています。 グロックのトリガーは普通の銃とは逆に、後方に向かってテンションがかかっています。   
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グリップ内に機構部品がなく、かつ、プラスチック一体のため小柄に製作が可能。
実際、17発入りのダブルカラムマガジンを採用しているのに、とても握りやすいサイズです。
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いいじゃん。グロック・・・。
たまに予期せぬフルオートにさえならなきゃ・・・。

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