コルト・ ナショナルマッチ・ゴールドカップ [モデルガン]

コルト・ナショナルマッチ・ゴールドカップ  (MGC)

コルトの職人さんによってチューニングされた、競技に特化したハイエンド・モデル。

「Gun Professionals」誌2014.2 において、実銃及び「エラン」のモデルガンについて特集されているので、お持ちの方はそちらの記事をご参照いただきたいと。

モデルガンにおいても”ハイエンド”で、高値の花でありました。 

ガバがあまり好きではなかったのですが、その頃においてもこの「ナショナルマッチ・ゴールドカップ」は別格で唯一好きなガバでした。 ノーマル・ガバとは異なる高貴な佇まいがあります。

モデルガンは「MGC」のGM5(GM12)  いくつかの仕上げのバリエーションがあったように記憶していますが、これはたしかナチュラル・バージョン。 発火モデル。

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外観のポイントは、なんといっても・・・
①グリップと同じ角度の、スライドのセレーション。
②スライド上部のフラットなリブ
③イライアソン・ターゲット・サイト
④ストッパー付幅広なトリガー
⑤”カップ”の刻印
⑥ストレートなメインスプリングハウジング
(実銃的には、タイトかつスムーズなチューニングやディプレッサー・メカなど多岐に及びます。)
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スライド左側刻印
ずーーっと、「ゴールドカップ・ナショナルマッチ」と覚えていました。 刻印でもそうなっています。
前述の実銃記事では「ナショナルマッチ・ゴールドカップ」となっていたので、本記事でもそのタイトルにしましたが。
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前期型のラージ刻印とのこと。 このカップのマークもポイントの一つ。
 
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スライド上のセレーション付のリブ。
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イライアソン・ターゲット・サイト
このサイト、カッコ良すぎ。 改めて見ても、良いわ~。
イジェクション・ポートはノーマルガバに比べ広げられています。
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幅広のトリガー。 したがって、フレームはノーマル・ガバと互換性はありません。
このモデルガンはいつものマイ・プチカスタムでリコイルスプリングガイドを装着しています。 
グリップは濃い茶色のプラ製。 そういえば、アルタモントの木製グリップを調達してあったんだけど、どこやったかな?
(メダリオンの裏側の凸部が邪魔で加工が必要だったのを思い出したぞ。)
 
「エラン」の「ゴールドカップ・ナショナルマッチ」
ディプレッサー・メカが再現されており、こだわりぬいた製品とのこと。 
お値段¥186,600-也  
欲しい!! 天地がひっくり返っても買えない。
 
 

M1911A1 MEU トラスト・モデル [モデルガン]

M1911A1 MEU トラスト・モデル  MGC(新日本模型)

ざっくり言うと・・・

M9(M92F)を使いたくないMEU(海兵隊)が、古いM1911A1のフレームに新規部品を組んで製作。 新規購入じゃあないよ、修理品だよと(・・・言ったかどうかは知りませんが)使用している拳銃。

正確なことはウィキペディアさんに説明していただきます。  

M1911A1 MEU PISTOL
アメリカ海兵隊専用モデルであり、正式名称は「PISTOL, CALBER .45, MEU(SOC)」(MEU=Marine Expedition Unit、海兵遠征隊)アメリカ軍の正式拳銃がM1911A1からM9に更新された際、海兵隊独自の特殊作戦部隊であるMEU(SOC)は、M1911A1型の継続装備を決定した。そのため、更新処分される1945年以前に生産・納入されたM1911A1の中から状態の良いフレームを抽出し、フレーム以外のほぼ全てのパーツを新規購入して海兵隊の工廠で組立てたモデルである。この背景には、新規武器を調達するためには議会の承認を得る必要があり簡単に購入できないということで、銃本体(=フレーム)の修理部品の調達という名分で購入する必要があったという事情がある。主な特徴として、固定のハイマウントサイト、アンビセイフティ、メモリー付グリップセイフティ、パックマイヤー社製ラバーグリップ、ウェポンライト等が搭載されている。市販はされていない官給品の改造モデルゆえ時期によりさまざまな仕様があるが、スプリングフィールド・アーモリー製スライドを使用しているのが確認されている。海兵隊は実戦・訓練による消耗が激しいため、その後、供給不足を補う為に次期正式拳銃の採用トライアルまでのつなぎという名目で、新規購入したスプリングフィールド・アーモリー製プロフェッショナルモデルをベースに、同様のカスタムを施したモデルを暫定調達している。

 

「MEUモデル」は人気のあるガンのようで、ガスガンでもいくつかリリースされていますね。

今回ご紹介するのは、MGC(新日本模型)謹製のGM5(GM12)のMEUモデルです。

業務終了した後でも比較的市場に残っていた気もしました。

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「Gunの世界」に復帰したころ購入したもの。 単純にスライド前部のセレーションがカッコ良かったのと、知っていた「ガバメント」とイメージが大きく異なっていたのが面白くて購入したものです。 ガバの進化?

製品には本物の「パックマイヤーラバーグリップ」が奢られていましたが、個人的趣味で「アルタモント」の「スプリングフィールドマーク入り」の木製グリップに交換しています。 (PMグリップは、以前ご紹介した「GM-7 タクティカル・ショート・モデル」に転用しました。) GM5(GM12)も実銃グリップが無加工で装着できます。

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スプリングフィールドの刻印の入ったスライドとNOWLINの刻印の入ったバレル。 トリガーは3ホール、ストップ付。 スライドストップの軸端が平らです。

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フロントストラップには細かめのチェッカー。
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バックストラップはセレーション入りのストレート。(←好みです。) アンビ・セフティー。 
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マガジンは底の厚い「ウィルソンタイプ ステンレス マガジン」
自社(モデルガンメーカー)の名前は刻印されていません。
 
お気に入りの1丁です。
 
 
 
 

コルト・ウッズマン・スポーツ CAW [モデルガン]

アクセス解析を何気なく見たら、ここ最近「モデルガン」ネタへ多くのご訪問をいただいています。 何かトピックスでもあったのかな?

(ちなみに一番多いのは、「美雪」ちゃんです。 [揺れるハート][揺れるハート][揺れるハート]

で・・・ほったらかしにしていたものを思い出し、引っ張り出しました。

コルト・ウッズマン・スポーツ  CAW様謹製

もとは「MGC」の大ヒットモデル。 私も初めて購入したモデルガンがこれでした。 もちろん「ワイルド7」の影響です。

CAW様では先行して「マッチターゲット」をリリース。多くの改良を施してのリバイバルでしたが、いかんせん仕上げが荒く”せっかくの努力がだいなし”感の大きなものでした。 私も以前酷評してしまいましたが。

”本命”のスポーツモデルは・・・?

結論から言うと、全盛期のMGCには及ばないものの、マッチターゲットよりは仕上げも良く、まあまあという感じですか・・・。

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付属品は
①カートリッジ 7個 
②ローダー
③デトネーターレンチ
④取説類
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スマートで美しい拳銃です。  グリップはプラで濃い茶色。木目などの加飾は無し。
CAWは今回のリファインでバレルの外径も改修しているそうです。(そのためスポーツモデルのリリースが後になったのだとか)
細かく手を入れてますねぇ。
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 2ndシリーズ Earlyモデル
 
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2ndシリーズ Lateモデル(トランジション・モデル)
 
実銃の写真。 良く似ています。(あたりまえか) 
MGC がモデルアップしたのは、2ndシリーズのEarlyモデル。(上の上の写真)
ちなみに「ワイルド7」の飛葉ちゃんの使用する銃は、(ディテールが正確ではないので良くはわからないのですが)
①マガジンキャッチがトリガーガード根本にある場合・・・2ndシリーズのLateモデル。”トランジション・モデル”と呼ばれることもあります。(すぐ上の写真) 
②マガジンキャッチがグリップ下にある場合・・・3rdシリーズ(下の写真)
と脳内補正&理解しておりますよ。
というか・・・MGCも「ワイルド7」を意識していたなら、①か②をモデルアップした方がよかったんじゃないですかねぇ~。 ちなみに、同時期の「マルシン」と「コクサイ」の「ウッズマン・マッチターゲット」は3rdシリーズをモデルアップしていました。 個人的な感想としてはスポーツモデルの方が売れ筋だったように思うのですが、なんかちぐはぐな感じがしていました。 
 
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3rdシリーズ
 
 
 閑話休題・・・
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急な角度のグリップがスマートさを強調しています。 細見でサムレストのおかげもあって、とても手になじみます。それでも私の手ではマガジンキャッチに指がとどきませんが。 

小型の拳銃なので、映画などでは画面映えがしないかもしれません。でも飛葉の銃は銃身を切り詰めたウッズマン・スポーツしかないですよね。 

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この、「がばっ!」と開くスライドが新鮮でカッコ良いポイントの一つでした。 リアサイトが、激しく動きガタもあるスライド上にあるので、照準精度は悪かったとか。 

マガジンはCAWにて新製されたとのこと。 どうせなら実銃通り10発入りにならなかったのかなぁ・・・と以前にも言ったか・・・。

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 ウッズマンはストライカー式ではなく、ハンマー内装式シングルアクションです。 コック&ロックができるのはいいとして、外観からは今どういう状態か(カートリッジはチャンバーに装填されているか、ハンマーはコックされているのか)が分からないのではないでしょうか? まあ、一度スライドを引いてみればいいんですが・・・。 大らかな時代の拳銃ということでしょうか。

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CAW品の刻印 馬がやや小さいです。 リサーチをし直しているとのことなので、こちらが正しいのでしょう。

マッチターゲットにあったスライドのヤスリ傷のようなものは小さくなっています。(スライドストップノッチの角部に少し残っています。)

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MGC のHW品の刻印 

スライドストップノッチの角部に金型修正の跡? ここはどうも問題のある箇所だった様子。

表面の仕上げや質感はMGCの方が圧倒的に良いです。

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左:CAW  右:MGC

同じライティングで色味がこんなに異なります。

実は一番気になっていたのは下記の件です。

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左:MGC HW   右:CAW

この「ウッズマン・スポーツ」は、バレルが右を向いてついている(傾向がある)のです。 

左のMGC品は改善されているように見えます。 しかし右のCAW品は明らかに右向き。

これは一番最初にリリースされたときからなのです。 (個体差にしてはアタリ確立高いし)

今回も心配していた点です。

なけなしのおこづかいをはたいて買ったウッズマンのバレルが「あっち向いてホイ!」しているのにショックを受け・・・購入した「MGCボンドショップ(御徒町の雑居ビル 4階。 5階だったかな?)」に問い合わせました。

1回目:「そんなことはありません。」と、けんもほろろにあしらわれ・・・。 

2回目:「安全対策にまっすぐついていないのです。」 と納得のいかない、異なった回答。

あれから30有余年・・・。 謎はCAW様に引き継がれました。何故なんですか?

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オリジナルの飛葉モデル。 (画像加工・・・) リアサイトが異なりますが。

実際にバレルをカットすると、ブローバック時デトネーターが「発射」されてしまいます。(←これも以前書いたっけか?) 危険なのでできません。

CAWさん、「ブルバレル」や「派手なサイト付」や「44口径」ではない、素の「飛葉モデル」(または「飛鳥次郎モデル」とも言う?)をリリースしてくれちゃったりするとウレシイんだけどなぁ・・・・。

P.S.

仕事ください。 S&W M59 や M27 、H&K P7 のモデルガン設計がしたいです。 いや、マジで・・・。[ふらふら][ふらふら][ふらふら]

 

 


グロック 17 [モデルガン]

白状しますが、私は「アンチ・グロック派」です。

なんだよ、カッコ悪い・・・。 なんだよ、セーフ・アクションって。 銃は金属だよ・・・!

 

「グロック17」 という拳銃は1980年代前半に登場。 プラスチックやプレス部品を多用し、独自のメカニズムを備えた独特の拳銃です。

「世界一醜い拳銃」などと揶揄されながらも、世界を席捲し、銃器世界にポリマーフレームを多用する大きな流れを作り出しました。

フレームはふにゃふにゃのプラスチックながら、スライドとの摺動面には超硬の金属をはめこんでいるなど、要所を押さえた絶妙な設計。 

セーフ・アクションと名付けられた、シングルでもあり、ダブルでもあり・・・従来の方式には当てはまらない独自の機構。

虚飾を排し、でっぱりの少ない実用重視、コスト重視の外観。

あれ? なんか、ベタ褒めしてないか?

 

モデルガンは、タナカのフレームHWモデル。(多分)

すばらしい出来です。

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お気づきの方もいらっしゃると思いますが、この上下の2枚の写真は、ストライカーがハーフコック状態(トリガーを引けば発射できる。)です。 トリガーの位置が普通の銃とは逆に前進するのです。
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「セーフアクション」を一言でいうなら、「常にハーフコック状態のダブルアクションオンリー、連射時はシングル可」でしょうか。やっぱり意味わからん。
撃発はストライカー方式。 スライドを一度引いて、戻した状態では、ストライカーはストロークの半分程のところにいます。 (通常のストライカー方式であればフルコックされるところです。)トリガーを引くと残りの半分を下げ(ファーストステージ)た後、シア開放(セカンドステージ)。発射になります。 このあたりがダブルアクションと言われる所以。
ブローバックが行われ、スライドが次弾を装填。
この時点ではストライカーはフルコック位置で待機。
そこから、トリガーを2mm程戻すと、ディスコネクターが通常位置に戻りシアを下げられる様になります。 ここから再度トリガーを引くと、この場合はフルコック位置からなのでシングルアクションに近い動作でシア開放。発射になります。(セカンドステージのみ) 連射の場合はこの方法をとることもできます。
トリガーを2mm以上戻すと、ストライカーは半分前進して再び待機位置に。
不発の場合は、再度スライドを引き、ストライカーを待機位置に持ってこないといけません。
したがって、この点でダブルアクションとは言えません。
トリガーアクションが普通の銃とは違うのですね。
また、オートマチック・ファイアリング・ピン・ブロック・セフティを備え、トリガーを引かない限り、ファイアるングピン=ストライカーは撃発位置までこないため、暴発はありえない。 したがって、マニュアルセフティは無し。(この点、SIGやベレッタの一部なんかもそうですが。)
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すごいこと考える人がいるもんだ。
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では、タナカのモデルガンはこれを再現しているのか?
がちゃがちゃ動かして遊んでいる限り、普通のストライカー方式シングルアクションでしかないように思えます。 というか、ずっとそう思っていました。
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モデルガンの機関部。 間違いなく、グロックのセーフアクション構造。
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スライド部。 オートマチック・ファイアリング・ピン・ブロック、ストライカー、ディスコネクターカム部。
確かに、セーフ・アクションの様です。 疑ってごめんよ。タナカくん。
多分、ファーストステージが軽いのだと思います。 実銃もファイアリングピン・スプリングは弱いそうです。
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この上2枚は、ストライカーを落とし、かつスライドが動いていない状態。(空撃ち後ということ。わかりづらいなぁ。)
トリガーが引絞られた位置でそのままになっています。 グロックのトリガーは普通の銃とは逆に、後方に向かってテンションがかかっています。   
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グリップ内に機構部品がなく、かつ、プラスチック一体のため小柄に製作が可能。
実際、17発入りのダブルカラムマガジンを採用しているのに、とても握りやすいサイズです。
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いいじゃん。グロック・・・。
たまに予期せぬフルオートにさえならなきゃ・・・。

ベレッタ M92FS USA刻印 [モデルガン]

ベレッタM92FS マルシン製発火モデル

オークションで購入。カートリッジも取説も無しの本体のみでしたが、とても程度の良い品でした。

なんといっても、ベレッタ刻印 で、フレーム前部右側に「WESTERN ARMS」などと入った無粋なライセンスに関する刻印の無いモデルです。

発火モデルですが、デトネーターが抜いてありました。 発火された形跡はありません。

バレルのショートリコイルの動作ですが・・・私の「M92SB」より悪いです。 やっぱりダメなんだ・・。

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このロットでは、HWフレームの変形不良はなかったみたいですね。

赤箱のロットでは、フレームが外側に変形しているため、スライドストップがマガジンフォロワーの下側にもぐってしまい、マガジンが取れなくなってしまうなどの問題が起きているようです。 (私も1丁所有していますが、外すのに一苦労でした。) フレームの矯正を試みましたが失敗。 最近別な方法を思いつきましたが、まだ試みていません。やれやれ。 

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刻印は、「ベレッタUSA」 のもの。 シリアルナンバーにはバーベン社を表すと推測される”BER”の文字が・・・。 バーベン社は、ベレッタのUSA法人ができるまでの輸入代理店ですが、ベレッタUSA設立後も関わっていたんですかねぇ?

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”MARUSHIN” の文字は、まあしゃあないわね。

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箱にはライセンスに関わる文言。 これ見る度に腹が立つのは私だけ?

ベレッタ M92SB [モデルガン]

ベレッタM92SB

1978年~1985年に断続的に続けられた米軍の次期制式拳銃トライアル。

その中で改良を続けられた「ベレッタM92シリーズ」のひとつの完成形です。

最終的に採用された「ベレッタM92SB-F」は、その名が示す通り、SB型の主に外観面を改良したものですので、銃としては、この「SB」でほぼ完成していたと言えます。

1987年公開の映画「ヒドゥン」では、主人公ベックが勤務するロス市警(だったかな?)のメンバーすべてが、この「ベレッタM92SB」を使用していました。 ちなみに、もうひとりの主人公FBI捜査官のロイドを演じたカイル・マクラクラン(彼はS&W・M659を使用)は、この後、「ツイン・ピークス」でブレイクしました。 当時の映画評で、「ヒューマンなラスト・・」などと見当違いなことを言われていたことも思い出します。 (心温まるラスト・・・じゃぁないんですよ・・・コノ映画・・・。)

さて、モデルガンのお話。

日本で初めてモデルガン化したのは「鈴木製作所」なるメーカー。 大人気となりました。 表面にヘアラインを施された仕上げもセンセーショナルなものだったと思います。当時としても高価で買えませんでしたが。

まだ「M92F」のモデルガンが無かったころ、この「SB」をベースに「F化改造」をしたマニアやショップも多かったのではないかと思います。 

以前少し触れた「クライム・ハンター」で使用された「M92F」も、この「SB」を改造したものだったはずです。

その後、マルシン、MGC の2社から「M92F」のモデルガンがリリースされますが、この「M92SB」も、ACG(アメリカン・コレクターズ・グループ)なるメーカー?に引き継がれ、様々な仕様でリリースされます。

そして・・・

最終的にマルシンが引き継ぎ、発火方式を旧来の「サイドファイアー」から「センター・ファイアー」に改良、表面のヘアラインは廃止した形でリリースされたのでした。

今回ご紹介するのは、そのマルシン版のキットを組み立てたものです。

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思いっきり素組です。 グレーがかったHW材のスライドやフレームと、真っ黒なABS材のバレルがアンバランス。(← いや、私のせいです。)
「M92F」との違いは・・・(というか、こっちが原型なんですが)
① トリガーガード前辺が丸形。
② トリガーガード前後長がFより短い。
③ フロントストラップ下部がストレート。
④ ランヤード・リングの向き。
⑤ グリップ・パネルのデザイン。
⑥ マガジン下部がフラット。
このマルシン製がそうなのか、実銃もそうなのかは不明ですが・・・
グリップ・パネルが薄く、「M92F」より幾分握り易いです。
「M92SB」 普通に地味で良いです。
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ベレッタの刻印です。 版権がうるさくなる前のものです。
某社が版権を手放した様に聞きましたが・・・。 他社は相変わらず、ベレッタ(の刻印やモデル化)には関わりを持ちたくないようです。 当の某社は、ベレッタの刻印を続けてる様ですが、はて?
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マルシンが一番最初にリリースしたのは、ダミー・カートリッジ・モデルで、ロッキング・ブロックもちゃんと機能するものでした。 その構造を踏襲し、ブローバック・モデルでも実物に近い構造になっています。  しかし機能は不十分で、スライドをゆ~っくり引くとバレルが後退しません。 写真のものは、角を削りこんで調整してありますが、でもまだだめです。(勢いよく引くと大丈夫です。)
MGCはすっぱり作動重視の別構造になっています。そのあたりの割り切りが良くも悪くもMGC・・・。
この「M92SB」はそれ以外大して調整などもしていなかったと思うのですが、非常になめらかに動きます。 (MGCに比べ、スプリング類が弱いこともありますが。)
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サイズや構造はマルシンの方が、MGCより実銃に近いと聞きます。その真偽はわかりません。
ですが、外観で納得できないのがここ!(赤い矢印)
MGCと比較。
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MGCの方が実銃に近いです。 他社製品もだいたいMGCと同形です。(詳細寸法はわかりませんが) 
実見した実銃(M92F)でもそうでした。 (MGCは金型のズレで段差ができちゃってます。わざとずらす場合もありますが。)
トリガー・ガード内側の平面部が一周し、フレーム面との間にもうひとつ独立したR面があるのが正解です。 写真で見る限り、「M92SB」でも同じ処理です。
対して、マルシン製は、この面の繋がりをだら~とぼかしています。
また、フレームと接続する稜線形状もMGCの方が実銃に近いと思います。
唯一にして最大のマルシン製「M92シリーズ」の欠点だと思っています。
(ロッキング・ブロックの作動不良や、HWフレームの変形なんて、ここに比べればたいしたことではありません。) 直してくんないかなぁ~。
青い矢印の部分。 「M92F」では、曲率の違うR面が接続する部分で三角状に稜線がでます。 「M92SB」ではどうなっているのか、手元の資料では不明です。 形状的には、「M92F」と同じ処理になるはずと推測しています。マルシン(スズキ)はやはりぼかしているように見えます。ご存知の方、教えてください。
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予備マガジンもこんなに集まっちまった。(1本はガン付属)
左2本:マルシン製
右2本:スズキ製
「M92SB」以前の「M92」はグリップ下部に、マガジン・キャッチがありました。 マルシン製のマガジンにはその名残がきちんと再現されています。(いらないのに・・・)
右2本は実は最近マルシンに注文して送ってもらったもの。 びっくりのスズキ製。 どんだけ物持ちいいんだ?マルシン・・・。
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・・・という訳で、
こいつの改修も案件のひとつ・・・。
いつになることやら。

コルト ウッズマン マッチターゲット CAW [モデルガン]

コルト ウッズマン マッチターゲット モデル 

有りし日の「MGC」のヒット作。

金型を引き継いだ「CAW (クラフト・アップル・ワークス)」 が復活させました。

今回の復活に際し、金属部品、スライド等は新しい金型を起こし、いくつかの点も改良を施したとのこと。 出来はいかに・・・[exclamation&question]

・・・・結論からいうと「MGC」製の方が出来が良いです。 期待が大きかった分、ちょっとがっかりでした。 

とはいえ、自分を含め多くの人が望んでいたものです。 復活に感謝です。 

次回当然登場するであろう「スポーツモデル」では、今回以上のクオリティを実現していただきたいものです。

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外箱・・・どっかで見たような・・・。

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付属品:①取説 ②パンフ ③お客様カード ④デトネーターレンチ 
⑤ローダー ⑥カートリッジ(7個)←MGCは6個でした。

 

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側面の平面は気持ちよく出ています。 刻印も綺麗。 

しかし、バレルのヘアライン(切削跡の表現?)は汚いです。 ない方がマシ。

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改良点の1つ。 リーフスプリングをみえにくくしました。(下は MGC の旧製品)

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上:CAW / 下:MGC  スライドの COLT の字体が異なります。どっちが正しいかは不明。
お馬さんマークも、CAWは大きいですね。
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エッジのラインにめくれ。(金型のせいか取り扱いのせいか?)
バレル側面数箇所にブリスターのような膨れあり。(←金型のせい?)
フロントストラップのセレーションにも山の潰れあり。
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写真見えないかもしれませんが、ヤスリの跡がガリっとくっきり残ってます。 作業が雑!
重箱の隅をつついているように思われるかも知れませんが、比較した MGC製(HW、CPバージョン)にはこのような部分は全くなく、まさに完璧なのです。
金型の消耗も有りましょうが、修正も完璧ではなく、組立仕上げ作業にも問題があるのではないかと思わざるを得ません。
(仕上げ直しをしなければ・・・・)
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マガジン 左:MGC / 右:CAW   区別つきません。
新製したなら、実銃通り10発入りにしてくれれば・・・。
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でか!
カートリッジの比較 左:CAW  右:MGC
CAWの方が僅かに小さく、先端角のRも小さいです。(実測結果ですが、目視でもわかります。)
ローディングに影響があるのかもしれません。
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MGC のHW版 スポーツモデル と。 
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私は CAW の製品は、
51NAVY x2
十四年式後期型 x1
と所有しており、その完璧な仕上がりを知っております。
それだけに、期待のハードルが高くなってしまい評価が辛くなってしまいます。
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次回、スポーツモデルも期待しています。

ベレッタ アクセサリー [モデルガン]

「ベレッタM92F」 に関わるアクセサリーをいくつかご紹介します。

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ベレッタ FOB4 サーモ・モールド・ホルスター
ナイロンを型に押し付け、熱を加えて成形されたホルスターです。
フィット感はさすが純正M92F用…バッチリです。
・・・というかピッタリしすぎて、調子に乗ってモデルガンを抜き差しなんかしたらプラスチックが削れてしまいそうです。
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サムブレイクタイプ。 ボタンにもベレッタ・マークが・・・。
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CA11 マガジン・パウチは、同じくサーモ・モールド。
お揃いのデザインです。 (同型デザインの2連パウチは無いようです。)
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ベレッタ FOC6 サーモ・モールド・ホルスター
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CA13 2連マガジン・パウチ 
これは普通のナイロン製。
右のは、実銃用グリップ。 
MGCのモデルガンに使用するには加工が必要です。 また形状も微妙に異なるため、ラインが少しずれます。
KSCのM9には、たしか無加工で取り付けできた記憶があります。
マルシン、マルイは・・・わかりません。
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あるウェブ・ショップに以前「ベレッタ・コーナー」があり、これらのアクセサリーが豊富にラインナップされて容易に入手できました。 今はどこかで入手できるのでしょうか?
(「ベレッタ・ショップ」では、ラインナップされていないんです。)
幸い本家の BERETTA のサイトでは今でもカタログに入っていますので、海外からなら入手可能かな?
  

ベレッタ M92FS  デザートストーム [モデルガン]

ベレッタ M92FS デザートストーム記念モデル

実銃は、湾岸戦争戦勝記念として1993年にリリースされたモデルです。

この戦争の砂漠という環境下で大きな故障なく任務をこなしたことで、「M92FS」 は一定の評価を受けたとのこと。

さて・・・

写真は、今は無き「MGC」のモデルガンです。 リリース数1000丁足らずという限定品でした。

後に、「新日本模型・MGC」からも再販されました。 金型は「タナカ」が所有していますので、いつかまた再販あるかもしれません。

「MGC」がリリースしたM92の中では、「M96FS」と2機種のみの、FSタイプです。

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見慣れたスタイルのM92FSです。 

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スライド左側刻印。 フレームのシリアルナンバーは、一丁ずつ異なるNoが打たれています。

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スライド右側刻印。 英語とアラビア語で”砂漠の嵐” (多分・・・)。 下は戦争の期間。

トリガーガード部の P はプルーフマーク?

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「FS」モデルの特徴の「ラージ・ハンマー・ピン」

採用後に発覚したスライド破損事故の対策として、1990年頃以降に追加されました。

(スライドの溝に食い込むことで、破損時にスライドが後方へ飛び出すのを防ぐ対策。)

この対策を施されたモデルは「FS」とされました。

この構造は、現在の新しいモデルにも受け継がれています。

このスライド破損は、工程上の熱処理の不良が原因とされており、その後のトライアルでも合格しています。

しかし、+P等の強装弾をバカスカ撃てる程耐久性や、40S&Wより強装弾に対応できないなど、そもそも強度は必要最小限しかないのではないかと思えます。  

それでも、補強版の「ブリガディア」スライドも生産を終了してしまったところをみると、ベレッタは現状で良しと考えている様ですね。


ベレッタ M92ファミリー [モデルガン]

銃のバリエーションは、どのメーカーも複雑なのですが、もしかしたらベレッタは割に簡略な方なのかもしれません。

(ブリガディア・スライドの生産終了とともにエリート・シリーズが消滅しましたし・・・)

まあそうは言っても、なかなか紛らわしい部分も・・・。

特に、同じだと思っていた「M9」と「M92FS」が、いつの間にか異なっていたのには、軽くショックを受けましたぞ。

以下、M92シリーズ(9㎜パラべラム、D/Sアクション、ノーマルセフティタイプ)のバリエーション・・・。

 

m9-commercial3.jpgjs92f300.jpg

 

 

 

 

 

左:M9  見慣れたスタイルですね。 

右:M92FS 現在のバージョン フレームのダストカバーに角度が付き、グリップ上部に窪みも追加されています。

昔のスタイルが好みの人向け?に、「M9コマーシャル」もカタログに載っていますね。 というか、なんでそんなとこをわざわざ変えるかな~? (私もM9スタイルの方が好きです。)

M9A1.jpg92A15.jpg

 

 

 

 

 

 

左:M9A1

右:M92A1 これまた同じものじゃないんですねぇ[exclamation×2] ピカティニー・レール、トリガー・ガード付近のデザインが大きく異なっています。(90-two のデザインがフィードバックした感じです。)

他に「M92A1」に装備されているものは・・・

① リコイル・バッファー

② 交換式Fサイト

③ 17発入りマガジン

④ ユニット式リコイルスプリング

逆に、「M9A1」にあって、「M92A1」にないもの。

① 砂対策マガジン

② 前後グリップストラップのチェッカーリング

③ マガジン挿入口の傾斜

なお、M92FS 刻印の M9A1 もカタログに存在します。(Gun誌2012年10月号のレポートに登場しているものだと思います。)

紛らわしいでしょう[exclamation&question]

 

90-two-l.jpg

 

 

 

 

 

 

90-Two

デザインは大幅に異なっているものの、特徴は「M92A1」とほぼ同じ。

追加点は、

① 交換式のグリップ

② 前後グリップストラップのチェッカーリングがある

③ ピカティニー・レール部分にカバー

 

ちょっとは整理がついたかなぁ~。

ベレッタのウェブサイトで資料をDLできます。 興味のある方、ぜひご覧下さい。

モデルガンだして[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


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