コルト・ ナショナルマッチ・ゴールドカップ [モデルガン]
コルト・ナショナルマッチ・ゴールドカップ (MGC)
コルトの職人さんによってチューニングされた、競技に特化したハイエンド・モデル。
「Gun Professionals」誌2014.2 において、実銃及び「エラン」のモデルガンについて特集されているので、お持ちの方はそちらの記事をご参照いただきたいと。
モデルガンにおいても”ハイエンド”で、高値の花でありました。
ガバがあまり好きではなかったのですが、その頃においてもこの「ナショナルマッチ・ゴールドカップ」は別格で唯一好きなガバでした。 ノーマル・ガバとは異なる高貴な佇まいがあります。
モデルガンは「MGC」のGM5(GM12) いくつかの仕上げのバリエーションがあったように記憶していますが、これはたしかナチュラル・バージョン。 発火モデル。
M1911A1 MEU トラスト・モデル [モデルガン]
M1911A1 MEU トラスト・モデル MGC(新日本模型)
ざっくり言うと・・・
M9(M92F)を使いたくないMEU(海兵隊)が、古いM1911A1のフレームに新規部品を組んで製作。 新規購入じゃあないよ、修理品だよと(・・・言ったかどうかは知りませんが)使用している拳銃。
正確なことはウィキペディアさんに説明していただきます。
「MEUモデル」は人気のあるガンのようで、ガスガンでもいくつかリリースされていますね。
今回ご紹介するのは、MGC(新日本模型)謹製のGM5(GM12)のMEUモデルです。
業務終了した後でも比較的市場に残っていた気もしました。
「Gunの世界」に復帰したころ購入したもの。 単純にスライド前部のセレーションがカッコ良かったのと、知っていた「ガバメント」とイメージが大きく異なっていたのが面白くて購入したものです。 ガバの進化?
製品には本物の「パックマイヤーラバーグリップ」が奢られていましたが、個人的趣味で「アルタモント」の「スプリングフィールドマーク入り」の木製グリップに交換しています。 (PMグリップは、以前ご紹介した「GM-7 タクティカル・ショート・モデル」に転用しました。) GM5(GM12)も実銃グリップが無加工で装着できます。
スプリングフィールドの刻印の入ったスライドとNOWLINの刻印の入ったバレル。 トリガーは3ホール、ストップ付。 スライドストップの軸端が平らです。
コルト・ウッズマン・スポーツ CAW [モデルガン]
アクセス解析を何気なく見たら、ここ最近「モデルガン」ネタへ多くのご訪問をいただいています。 何かトピックスでもあったのかな?
(ちなみに一番多いのは、「美雪」ちゃんです。 )
で・・・ほったらかしにしていたものを思い出し、引っ張り出しました。
コルト・ウッズマン・スポーツ CAW様謹製
もとは「MGC」の大ヒットモデル。 私も初めて購入したモデルガンがこれでした。 もちろん「ワイルド7」の影響です。
CAW様では先行して「マッチターゲット」をリリース。多くの改良を施してのリバイバルでしたが、いかんせん仕上げが荒く”せっかくの努力がだいなし”感の大きなものでした。 私も以前酷評してしまいましたが。
”本命”のスポーツモデルは・・・?
結論から言うと、全盛期のMGCには及ばないものの、マッチターゲットよりは仕上げも良く、まあまあという感じですか・・・。
急な角度のグリップがスマートさを強調しています。 細見でサムレストのおかげもあって、とても手になじみます。それでも私の手ではマガジンキャッチに指がとどきませんが。
小型の拳銃なので、映画などでは画面映えがしないかもしれません。でも飛葉の銃は銃身を切り詰めたウッズマン・スポーツしかないですよね。
この、「がばっ!」と開くスライドが新鮮でカッコ良いポイントの一つでした。 リアサイトが、激しく動きガタもあるスライド上にあるので、照準精度は悪かったとか。
マガジンはCAWにて新製されたとのこと。 どうせなら実銃通り10発入りにならなかったのかなぁ・・・と以前にも言ったか・・・。
ウッズマンはストライカー式ではなく、ハンマー内装式シングルアクションです。 コック&ロックができるのはいいとして、外観からは今どういう状態か(カートリッジはチャンバーに装填されているか、ハンマーはコックされているのか)が分からないのではないでしょうか? まあ、一度スライドを引いてみればいいんですが・・・。 大らかな時代の拳銃ということでしょうか。
CAW品の刻印 馬がやや小さいです。 リサーチをし直しているとのことなので、こちらが正しいのでしょう。
マッチターゲットにあったスライドのヤスリ傷のようなものは小さくなっています。(スライドストップノッチの角部に少し残っています。)
MGC のHW品の刻印
スライドストップノッチの角部に金型修正の跡? ここはどうも問題のある箇所だった様子。
表面の仕上げや質感はMGCの方が圧倒的に良いです。
左:CAW 右:MGC
同じライティングで色味がこんなに異なります。
実は一番気になっていたのは下記の件です。
左:MGC HW 右:CAW
この「ウッズマン・スポーツ」は、バレルが右を向いてついている(傾向がある)のです。
左のMGC品は改善されているように見えます。 しかし右のCAW品は明らかに右向き。
これは一番最初にリリースされたときからなのです。 (個体差にしてはアタリ確立高いし)
今回も心配していた点です。
なけなしのおこづかいをはたいて買ったウッズマンのバレルが「あっち向いてホイ!」しているのにショックを受け・・・購入した「MGCボンドショップ(御徒町の雑居ビル 4階。 5階だったかな?)」に問い合わせました。
1回目:「そんなことはありません。」と、けんもほろろにあしらわれ・・・。
2回目:「安全対策にまっすぐついていないのです。」 と納得のいかない、異なった回答。
あれから30有余年・・・。 謎はCAW様に引き継がれました。何故なんですか?
オリジナルの飛葉モデル。 (画像加工・・・) リアサイトが異なりますが。
実際にバレルをカットすると、ブローバック時デトネーターが「発射」されてしまいます。(←これも以前書いたっけか?) 危険なのでできません。
CAWさん、「ブルバレル」や「派手なサイト付」や「44口径」ではない、素の「飛葉モデル」(または「飛鳥次郎モデル」とも言う?)をリリースしてくれちゃったりするとウレシイんだけどなぁ・・・・。
P.S.
仕事ください。 S&W M59 や M27 、H&K P7 のモデルガン設計がしたいです。 いや、マジで・・・。
グロック 17 [モデルガン]
白状しますが、私は「アンチ・グロック派」です。
なんだよ、カッコ悪い・・・。 なんだよ、セーフ・アクションって。 銃は金属だよ・・・!
「グロック17」 という拳銃は1980年代前半に登場。 プラスチックやプレス部品を多用し、独自のメカニズムを備えた独特の拳銃です。
「世界一醜い拳銃」などと揶揄されながらも、世界を席捲し、銃器世界にポリマーフレームを多用する大きな流れを作り出しました。
フレームはふにゃふにゃのプラスチックながら、スライドとの摺動面には超硬の金属をはめこんでいるなど、要所を押さえた絶妙な設計。
セーフ・アクションと名付けられた、シングルでもあり、ダブルでもあり・・・従来の方式には当てはまらない独自の機構。
虚飾を排し、でっぱりの少ない実用重視、コスト重視の外観。
あれ? なんか、ベタ褒めしてないか?
モデルガンは、タナカのフレームHWモデル。(多分)
すばらしい出来です。
ベレッタ M92FS USA刻印 [モデルガン]
ベレッタM92FS マルシン製発火モデル
オークションで購入。カートリッジも取説も無しの本体のみでしたが、とても程度の良い品でした。
なんといっても、ベレッタ刻印 で、フレーム前部右側に「WESTERN ARMS」などと入った無粋なライセンスに関する刻印の無いモデルです。
発火モデルですが、デトネーターが抜いてありました。 発火された形跡はありません。
バレルのショートリコイルの動作ですが・・・私の「M92SB」より悪いです。 やっぱりダメなんだ・・。
このロットでは、HWフレームの変形不良はなかったみたいですね。
赤箱のロットでは、フレームが外側に変形しているため、スライドストップがマガジンフォロワーの下側にもぐってしまい、マガジンが取れなくなってしまうなどの問題が起きているようです。 (私も1丁所有していますが、外すのに一苦労でした。) フレームの矯正を試みましたが失敗。 最近別な方法を思いつきましたが、まだ試みていません。やれやれ。
刻印は、「ベレッタUSA」 のもの。 シリアルナンバーにはバーベン社を表すと推測される”BER”の文字が・・・。 バーベン社は、ベレッタのUSA法人ができるまでの輸入代理店ですが、ベレッタUSA設立後も関わっていたんですかねぇ?
”MARUSHIN” の文字は、まあしゃあないわね。
ベレッタ M92SB [モデルガン]
ベレッタM92SB
1978年~1985年に断続的に続けられた米軍の次期制式拳銃トライアル。
その中で改良を続けられた「ベレッタM92シリーズ」のひとつの完成形です。
最終的に採用された「ベレッタM92SB-F」は、その名が示す通り、SB型の主に外観面を改良したものですので、銃としては、この「SB」でほぼ完成していたと言えます。
1987年公開の映画「ヒドゥン」では、主人公ベックが勤務するロス市警(だったかな?)のメンバーすべてが、この「ベレッタM92SB」を使用していました。 ちなみに、もうひとりの主人公FBI捜査官のロイドを演じたカイル・マクラクラン(彼はS&W・M659を使用)は、この後、「ツイン・ピークス」でブレイクしました。 当時の映画評で、「ヒューマンなラスト・・」などと見当違いなことを言われていたことも思い出します。 (心温まるラスト・・・じゃぁないんですよ・・・コノ映画・・・。)
さて、モデルガンのお話。
日本で初めてモデルガン化したのは「鈴木製作所」なるメーカー。 大人気となりました。 表面にヘアラインを施された仕上げもセンセーショナルなものだったと思います。当時としても高価で買えませんでしたが。
まだ「M92F」のモデルガンが無かったころ、この「SB」をベースに「F化改造」をしたマニアやショップも多かったのではないかと思います。
以前少し触れた「クライム・ハンター」で使用された「M92F」も、この「SB」を改造したものだったはずです。
その後、マルシン、MGC の2社から「M92F」のモデルガンがリリースされますが、この「M92SB」も、ACG(アメリカン・コレクターズ・グループ)なるメーカー?に引き継がれ、様々な仕様でリリースされます。
そして・・・
最終的にマルシンが引き継ぎ、発火方式を旧来の「サイドファイアー」から「センター・ファイアー」に改良、表面のヘアラインは廃止した形でリリースされたのでした。
今回ご紹介するのは、そのマルシン版のキットを組み立てたものです。
コルト ウッズマン マッチターゲット CAW [モデルガン]
コルト ウッズマン マッチターゲット モデル
有りし日の「MGC」のヒット作。
金型を引き継いだ「CAW (クラフト・アップル・ワークス)」 が復活させました。
今回の復活に際し、金属部品、スライド等は新しい金型を起こし、いくつかの点も改良を施したとのこと。 出来はいかに・・・
・・・・結論からいうと「MGC」製の方が出来が良いです。 期待が大きかった分、ちょっとがっかりでした。
とはいえ、自分を含め多くの人が望んでいたものです。 復活に感謝です。
次回当然登場するであろう「スポーツモデル」では、今回以上のクオリティを実現していただきたいものです。
外箱・・・どっかで見たような・・・。
側面の平面は気持ちよく出ています。 刻印も綺麗。
しかし、バレルのヘアライン(切削跡の表現?)は汚いです。 ない方がマシ。
改良点の1つ。 リーフスプリングをみえにくくしました。(下は MGC の旧製品)
ベレッタ アクセサリー [モデルガン]
「ベレッタM92F」 に関わるアクセサリーをいくつかご紹介します。
ベレッタ M92FS デザートストーム [モデルガン]
ベレッタ M92FS デザートストーム記念モデル
実銃は、湾岸戦争戦勝記念として1993年にリリースされたモデルです。
この戦争の砂漠という環境下で大きな故障なく任務をこなしたことで、「M92FS」 は一定の評価を受けたとのこと。
さて・・・
写真は、今は無き「MGC」のモデルガンです。 リリース数1000丁足らずという限定品でした。
後に、「新日本模型・MGC」からも再販されました。 金型は「タナカ」が所有していますので、いつかまた再販あるかもしれません。
「MGC」がリリースしたM92の中では、「M96FS」と2機種のみの、FSタイプです。
見慣れたスタイルのM92FSです。
スライド左側刻印。 フレームのシリアルナンバーは、一丁ずつ異なるNoが打たれています。
スライド右側刻印。 英語とアラビア語で”砂漠の嵐” (多分・・・)。 下は戦争の期間。
トリガーガード部の P はプルーフマーク?
「FS」モデルの特徴の「ラージ・ハンマー・ピン」
採用後に発覚したスライド破損事故の対策として、1990年頃以降に追加されました。
(スライドの溝に食い込むことで、破損時にスライドが後方へ飛び出すのを防ぐ対策。)
この対策を施されたモデルは「FS」とされました。
この構造は、現在の新しいモデルにも受け継がれています。
このスライド破損は、工程上の熱処理の不良が原因とされており、その後のトライアルでも合格しています。
しかし、+P等の強装弾をバカスカ撃てる程耐久性や、40S&Wより強装弾に対応できないなど、そもそも強度は必要最小限しかないのではないかと思えます。
それでも、補強版の「ブリガディア」スライドも生産を終了してしまったところをみると、ベレッタは現状で良しと考えている様ですね。
ベレッタ M92ファミリー [モデルガン]
銃のバリエーションは、どのメーカーも複雑なのですが、もしかしたらベレッタは割に簡略な方なのかもしれません。
(ブリガディア・スライドの生産終了とともにエリート・シリーズが消滅しましたし・・・)
まあそうは言っても、なかなか紛らわしい部分も・・・。
特に、同じだと思っていた「M9」と「M92FS」が、いつの間にか異なっていたのには、軽くショックを受けましたぞ。
以下、M92シリーズ(9㎜パラべラム、D/Sアクション、ノーマルセフティタイプ)のバリエーション・・・。
左:M9 見慣れたスタイルですね。
右:M92FS 現在のバージョン フレームのダストカバーに角度が付き、グリップ上部に窪みも追加されています。
昔のスタイルが好みの人向け?に、「M9コマーシャル」もカタログに載っていますね。 というか、なんでそんなとこをわざわざ変えるかな~? (私もM9スタイルの方が好きです。)
左:M9A1
右:M92A1 これまた同じものじゃないんですねぇ ピカティニー・レール、トリガー・ガード付近のデザインが大きく異なっています。(90-two のデザインがフィードバックした感じです。)
他に「M92A1」に装備されているものは・・・
① リコイル・バッファー
② 交換式Fサイト
③ 17発入りマガジン
④ ユニット式リコイルスプリング
逆に、「M9A1」にあって、「M92A1」にないもの。
① 砂対策マガジン
② 前後グリップストラップのチェッカーリング
③ マガジン挿入口の傾斜
なお、M92FS 刻印の M9A1 もカタログに存在します。(Gun誌2012年10月号のレポートに登場しているものだと思います。)
紛らわしいでしょう
90-Two
デザインは大幅に異なっているものの、特徴は「M92A1」とほぼ同じ。
追加点は、
① 交換式のグリップ
② 前後グリップストラップのチェッカーリングがある
③ ピカティニー・レール部分にカバー
ちょっとは整理がついたかなぁ~。
ベレッタのウェブサイトで資料をDLできます。 興味のある方、ぜひご覧下さい。
モデルガンだして~